微かなハロー

気ままに | 内向的に | 湿り気のある日記

『撮ることにきめる』写真と日記と反応と

植田正治写真美術館に行ってきた。美術館そのものも、もちろん写真も、常設展のキャプション文章などもとてもよくて、自分の細胞がいくつかここで生き返った気すらする。 常設展はもちろんのこと、企画展『撮ることにきめる』、このタイトルがすでにいいな〜…

雑記

自然が豊かな静かなところに暮らしたい、という気持ちはあるけれど、夜景のにぎやかな街にいるとそれはそれで落ち着く。明かりがいくつも並ぶ町並みに紛れて、このうちの一つの光になって誰かに見ていてもらいたい、と思う寂しい気持ちがあるからだろうと気…

旅慣れ 消えた

過去の投稿で「旅慣れ」というものを書いたけれど、最近それが無くなったように思う。出発前にやたら緊張してしまうようになった。 今もそう。 特に一人旅の時は顕著だ。なかなか寝つけなかったり、不安になったりして、どうしたものか。昔より一人でいるこ…

恋愛至上主義じゃないけれど

仕事してる時とか、他の場面ではなんとか取り繕えてる自分のウィークポイントがぽろぽろあらわになるから、恋愛って面白い(funnyじゃなくてinteresting)なあ、なんて思ってしまう。この上なく情けない気持ちになることも多いけど、時間が経つとああすれば…

そとづらの話

この数年で外見を褒めてもらうことが増えた。単純にこんなに嬉しい気持ちになるのか~~と新鮮な気分。 落ち込んで一人で入ったご飯屋さんにいたおじさん、職場のお客さん、上司、学生時代の先輩…全員男の人なのが、男の人ってやさしいなーと思う。男の人の…

忘れてしまってもいいようだ

話したことを忘れられるのが嫌いだった。つい最近までは。誰かに二度同じことを話すのは失礼だと思っていたし、ちいさい頃は、今日あった出来事などを親に話したら一字一句覚えててもらえないと不機嫌になっていた。酔っ払って記憶を失うことは怖かった。逆…

すこしだけ振り返る

なんだか直感的に、今、日記的なものを書き留めていた方がいいような気がして、眠らせていたブログを開いてみる。その間だって自分だけが読む日記は書いていたんだけど、それとはやっぱり趣が違う。結構昔のことが書かれてて、自分が書いたものなのにちょっ…

盲目の野良猫

今住んでいるところに野良猫が寄り付くようになってだいぶ経つ。私は無責任に餌付けをしたくないので関わらないようにしているが、他の住人や近所で働く人たちはなんのためらいも無く餌を与え続けている。猫って本当図々しくて、餌をもらえるとわかるとドア…

『極北の動物誌』

星野道夫の本を読み、特集された雑誌を読んでいくなかで、気になる本があった。ウィリアム・プルーイットの『極北の動物誌』である。 極北の動物誌 作者: ウィリアムプルーイット,William O.,Jr. Pruitt,岩本正恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/09 …

RPGおじさん

〇〇ガールほどじゃないけど、〇〇おじさんってカテゴライズできるありがちおじさんって結構いるような気がしてきた。中でも私がよく遭遇するのはRPGおじさん。主に旅先で「◎◎(ご当地グルメ)は食べた?」とか「××(観光スポット)にはもう行った?」という…

料理の話は聞くのもするのもいいな

料理を描いた文章にどうも惹かれる。正確に言うと、料理が出てくる物語<いわゆる料理本<料理について滔々と語った文章(エッセイ)といった具合に好きだ。目の前に料理そのものがない分想像力を駆り立てられて魅力を感じるんだ、てなことを昔誰かに聞いた…

西加奈子が好きだ

私が今、一番好きな作家。小説はもちろん自身の装丁画や、テレビや雑誌等で話している内容等すべてからなんというか等しいエネルギーが発されていて、彼女のその姿勢が結果、一つ一つの創作物の説得力を増幅させている。と思う。文章においても絵においても…

長崎で考えた「生き延びる」とか「記憶」とか

長崎に行ってきた。 目的はテオ・ヤンセン展を見ることと、地元に帰っている大学の同級生に会うことである。 安いのでLCCで成田→福岡まで行き、いくつか展示を見てから高速バスで移動。長崎では大浦天主堂→テオ・ヤンセン展/長崎県美術館→長崎原爆資料館と…

放つ人

とある職場で出会った人に「愛情をたくさん受けて育ってきたってわかる」と言われ、それはどうかしら、こんなに性格ひねくれてるけども、と思いつつも嬉しく、恥ずかしくなった。いい意味100パーとは限らないよな、無意識にわがままであるってことかもしれな…

木皿泉が好きだ

◎最初のきっかけ『すいか』 すいか DVD-BOX (4枚組) 出版社/メーカー: バップ 発売日: 2003/12/21 メディア: DVD 購入: 13人 クリック: 258回 この商品を含むブログ (297件) を見る どうしても見てほしいものがあると、友人から『すいか』のDVDボックスを借…

“ある種の素朴さ”

前回に続いてまたしても星野道夫の本の話。といってもただのメモ。 長い旅の途上 (文春文庫) 作者: 星野道夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2002/05 メディア: 文庫 クリック: 22回 この商品を含むブログ (26件) を見る 星野道夫『長い旅の途上』より。…

“意味のない広がり”

もう発売して一ヶ月ほど経ってしまったけど、Coyote新刊の特集が星野道夫だった。ちまちま読んでいたのでようやく特集部分を読み終えた。 Coyote No.53 ◆ 星野道夫のアラスカの暮らし 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2014/09/15 メディア:…

旅慣れ

ここ2年くらいだろうか、一ヶ月に一度くらいのペースで遠出をすることが多くなった。バイトだったり観光メインの純粋な旅行だったり友人に会いに行ったりと目的は色々だが、なかなかの頻度だと思う。そうするとどんどん旅に慣れてしまうのだな。荷造りなんて…

遠吠えの季節

このブログ。唐突にひっそりとはじめる。最近、こまめにアウトプットすることの重要さを諭されることが続いた。自分が今何を考えているか把握・自覚すること、そしてそんな自分を誰かに知ってもらうことの大切さ。文章を書くのは嫌いじゃない…どころか好きだ…